宮城県の大崎地方で正月に飾られる伝承切紙を紹介する企画展が開かれています。

 伝承切紙は「きりこ」「御幣」「おかざり」などと呼ばれます。多くの神社で伝承され、家々では神棚などに飾って正月を迎えます。

 大崎市松山ふるさと歴史館で開かれている企画展には、大崎市や美里町の神社がつくった28点の伝承切紙が展示されています。

 いずれも大黒や恵比寿などが描かれていて、工夫を凝らしたデザインが特徴です。

 美里町の日枝神社の「おかざり」です。鯛やひょうたん、鶴亀などの図柄が神棚いっぱいに広がり、宮司が手直ししながら伝承しているということです。

 大崎市学芸員門田沙織さん「それぞれの神社によって違う伝承切紙の形や特色の違いを間近で見てもらって楽しんでいただければ良いなと思います」

 この企画展は、大崎市松山ふるさと歴史館で3月19日まで開かれています。