東北電力が国に申請している家庭向け電気料金の値上げが、当初予定していた4月から先送りになる公算が大きくなりました。
西村経済産業大臣は24日、閣議後の会見で電気料金値上げについて「4月という日程ありきではなく厳格にかつ丁寧に審査は行っていきたい」と述べました。
東北電力など大手電力5社は家庭向けの大半を占める規制料金について今年4月からの値上げを国に申請していて、このうち東北電力は平均で32.94%の値上げを認めるよう求めていました。
しかし、東北電力の申請には値上げの周知や節電を呼びかける広告を増やす分なども含まれていることから、国の審査会合で有識者から「やり過ぎ」「理解できない」などと強い批判が出ていました。
また、公聴会でも値上げ幅の圧縮を求める声が相次ぎました。
電気料金の値上げは家計への影響が大きいことから国は慎重に審査する考えで、東北電力を含む5社の4月からの値上げは先送りされる見通しです。