宮城県が仙台市宮城野区で計画している広域防災拠点の事業費が、追加の工事と物価の高騰で当初より4割増え422億円まで膨らむことが分かりました。
県は宮城野原地区にある仙台貨物ターミナル駅が岩切地区に移転する跡地の17.5ヘクタールに、広域防災拠点を造り普段は公園として使う計画です。
事業費は2016年時点では295億円と見込んでいましたが、2019年には324億円、更に今回422億円まで膨らみました。このうち県の負担は、当初計画の137億円から204億円に増えました。
村井知事は会見で「資材費の高騰と当初想定していなかった追加の工事が響く」と説明しました。
村井知事「(県の土木部は)残念ながら鉄道(をめぐる補償)は、経験が全くない。なかなか分からなかった」
広域防災拠点の完成は、当初計画より12年遅れの2032年度の予定です。
一方、村井知事は4病院の再編をめぐり、富谷市が基本合意を待たず候補地の取得に乗り出すことについては「感謝する」と述べ、年度内の合意を目指す考えを改めて示しました。