宮城県有数の梅の産地、宮城県角田市では収穫時期を迎えた梅が例年にない不作となっていて、毎年恒例の販売イベントを縮小する動きも出てきました。

 角田市の道の駅には、地元で取れた梅干しが店頭に並んでいました。

 買い物客「朝は必ず茶碗に1つ」「毎朝食べてます。味は最高でね」

 道の駅では毎年この時期、梅酒などに使う青梅を売る梅まつりが開催されています。前年は2日間で5000袋が売れる盛況ぶりでした。

 道の駅かくだ藤野浩駅長「本当に皆さん楽しみにしていただいて申し訳ないんですが、6月8日の1日限りと数量限定という形での販売会になります」

 藤野駅長によりますと、暖冬で例年より早く梅の花が咲きましたがミツバチの動きが鈍く受粉が進まず不作になったため、梅まつりは1日だけの開催になるということです。

 道の駅かくだ藤野浩駅長「木の高い所まで梅を収穫していただいて、不作ですけど本当に農家さん一生懸命頑張って取っていただいて集めたいと」

 角田市で40年以上梅を栽培してきた農家、松沢秋男さんです。約1ヘクタールの畑でいつもは5トンから6トンほどを収穫していますが、半分以下に落ち込む見通しです。こんな経験は初めてだと驚きを隠せません。

 梅農家松沢秋男さん「今までで初めてだね。こんなに(梅が)なっていない年は無かったな今までは。残念だね。皆さんに提供できない、今までのようには」