韓国の大統領選挙を巡り、最大野党「共に民主党」は党の公認候補として前代表の李在明(イ・ジェミョン)氏を選出しました。

 およそ9割の票を獲得して党の公認候補として選出された李在明氏は「必ず勝利して政権を奪還する」と強調したうえで、国民の分断が進むなか「対話と妥協の文化を復活させる」と決意を訴えました。

 李氏は、最新の世論調査でも大統領にふさわしい人物として4割近い支持を得るなど最有力候補となっています。

 前回の大統領選でも今月、罷免(ひめん)された尹(ユン)前大統領に僅差で敗れていました。

 ただ、李氏の公職選挙法違反事件について韓国の最高裁にあたる大法院が大統領選前に判断を下せば選挙戦に影響する可能性も指摘されています。

 また、有力者不在と指摘されている与党系候補については、現在、大統領代行を務める韓悳洙(ハン・ドクス)首相の出馬も取りざたされていて、誰に一本化するかにより選挙戦の構図に影響を与えることになりそうです。