台風5号が11日、東北に上陸する見通しです。宮城県などには線状降水帯予測情報も発表、厳重な警戒が必要です。

■猛暑日200地点超 熱中症に注意

 日なたにはいられない、猛烈な暑さ…。三連休中日の11日も、各地で朝から気温が上昇しました。

 猛暑日の東京で行われたのは、「江戸三大祭」の1つに数えられる「深川八幡祭り」。沿道の観衆から神輿の担ぎ手に“清めの水”が浴びせられます。

 11日、最も暑くなったのは、39℃に迫った、埼玉県熊谷市。暑さに慣れている地元の人も、疲れを隠せません。

地元の人 「(Q.何を持っている?)水、そこのスーパーでいただいてきた。お茶も持ってますけど(ないと)けっこう大変かな」

熊谷に帰省中の人 「サウナみたい」 「溶けます、溶けちゃう」

 熊本県甲佐町も36℃台まで上昇し、24日連続の猛暑日に…。歴代最長記録に並びました。犬も水浴びしたくなる暑さです。

 福岡県の大宰府や兵庫県の郡家でも24日連続の猛暑日を記録するなど、35℃以上の地点は200を超えています。

■「巨大地震注意」 濁る水道水

 3日前の8日、強い揺れに見舞われた、九州南部。鹿児島県霧島市では、暑さ対策に欠かせない「水」が…。

住民 「見てみると濁っているので、色がほら」

 一部地域で、水道水の濁りが確認されています。

住民 「初めてですよ。飲み水や口に入る水としては絶対これは使わない」

 霧島市は、給水所を設置するなどの対応を取っています。

 観光名所の高千穂峡。一部の岩が崩れる被害が出ました。

観光協会職員 「皆さんの安全を守るために岩が崩れていないか、今から全部調べる」

 貸しボートの営業を休止するなど影響は続いていますが、観光客は…。

東京から来た人 「この機会を逃したくないなと思って来ました」

福岡からから来た人 「ここに近付くにつれて涼しくなったので良かった」

■「巨大地震注意」 遊泳再開も

 宮崎市内の海水浴場では遊泳が再開されましたが…。

スタッフ 「もしもの時、すぐに避難できるよう確認をお願いします」

 避難経路を記した地図が配られるなど、新たな地震や津波への警戒が続いています。

海水浴客 「津波が来たら安全第一に早く逃げようって。気を使ってやっています」

■宮城など線状降水帯発生おそれ

 東北地方でも、警戒感が高まっています。迫っているのは「台風」です。

 太平洋を、自転車並みのスピードで北上中の台風5号は、12日午前中に岩手県、または宮城県付近に上陸する見通しです。このような経路をたどった台風は、過去に2回だけ。

 その一つが2016年、岩手県などに甚大な被害をもたらした台風10号です。岩泉町では、川が氾濫。高齢者施設に濁流が流れ込み、入居者9人が犠牲になりました。

 今回も懸念される台風被害…。青森県、岩手県、宮城県では、11日夜から12日午前中にかけて、線状降水帯が発生する恐れもあります。

 日本航空が、12日の一部欠航をすでに決めるなど、交通にも大きな影響が出そうです。