宮城県名取市に官民が連携したマイクロ水力発電所が完成し、開所式が開かれました。

 23日営業運転を開始したのは、名取市の岩沢配水池内に整備された「日水コン名取マイクロ水力発電所」です。

 この発電所は名取市から土地を借りて東京の建設コンサルタント「日水コン」が運営します。

 既存の水道施設内に発電設備を設け、宮城県村田町の姥ヶ懐調整池から岩沢配水池に水が流入する際の流れる量と落差を有効利用して発電します。

 年間発電量はおよそ305メガワットアワーと小規模で、一般家庭およそ77世帯分です。

 マイクロ水力発電は、発電量は小さいものの、既存の水道設備を利用するなどして発電でき、自然環境への影響が最小限に抑えられると期待されています。

 日水コン間山一典社長「地域に眠ってるポテンシャルを小さくてもいいので掘り起こしていきたい。これを一つの成功体験としたいと思っております」

 日水コンは年間で1100万円ほどの売り上げを見込んでいて、名取市と同様に水道施設を利用したマイクロ水力発電施設を県内の他の地域でも整備する計画だということです。