石破内閣は副大臣と政務官の人事を決定しました。閣僚に登用された副大臣の後任らを除き大半を再任するという異例の「居ぬき人事」です。

 赤澤経済再生担当大臣が務めていた財務副大臣に斎藤洋明衆議院議員を充て、阿部文部科学大臣が務めていた文科副大臣に武部新衆議院議員を充てます。

 そのほか、公明党の副大臣3人は交代しますが、自民党から出ている21人は再任となります。

 政務官人事についても公明党の3人はすべて交代しますが、自民党の政務官25人はそのまま再任されます。

 また、女性の起用は副大臣1人、政務官1人にとどまっています。

 副大臣の認証式は午後に皇居で行われます。

 林官房長官は「所管分野の状況や本人の手腕や経験などを踏まえて行われた」と説明しましたが、衆議院の解散総選挙を目前に控えるなか、内閣の方向性を人事に反映できない異例の「居ぬき人事」です。

 自民党幹部は「副大臣と政務官の人事は総選挙の後に先送りだ」としています。