日本銀行が3カ月ごとに企業の景況感を調査する「短観」で、大企業・製造業は小幅ながら2期ぶりに改善、大企業・非製造業は2期ぶりに悪化しました。

 短観の調査は先月末から今月中旬にかけて行われました。

 景気が「良い」と答えた企業から「悪い」と答えた企業の割合を引いた指数は、大企業の製造業ではプラス14となり、前回9月の調査と比べて1ポイント改善しました。

 エネルギーのコストや原材料価格の上昇で「食料品」などが悪化した一方、生産が回復した「自動車」などが寄与して全体では小幅な改善となりました。

 大企業・非製造業は、1ポイント下落し、2期ぶりに悪化しました。

 人手不足による人件費の上昇で「宿泊・飲食サービス」や猛暑で夏物衣類の売り上げが伸びた反動の影響で「小売り」が悪化しました。