非常戒厳を巡り、韓国では14日再び尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の弾劾(だんがい)訴追案が採決される見通しです。ソウルから報告です。
(河村聡記者報告) 三大紙の一つ「東亜日報」です。「不法な戒厳を統治行為だとした尹大統領の詭弁(きべん)」と見出しを打っています。
他の新聞でも、尹大統領の12日の談話が「火に油を注いだ」などとほとんど全紙が非難している状況です。
談話を発表するたびに強い反発を招く尹大統領ですが、野党6党は13日2時からの本会議で2回目の弾劾訴追案を報告します。14日の夕方、採決となる見通しです。
前回の採決ではほとんどが投票を棄権した与党「国民の力」ですが、今回はすでに7人が弾劾案に賛成する意向を示していて、可決ラインとなる「8人」を越える公算が大きくなっています。
一方、国内では弾劾支持派、反対派ともに市民らの集会も過熱していて、国会は13日14日と一般人の出入りを全面制限するなど厳戒態勢となっています。