全国体力テストで中学校の男子の運動能力がコロナ禍前の水準に回復したことがスポーツ庁の調査で分かりました。

 スポーツ庁は毎年、全国の小学5年生と中学2年生の体力や運動能力の調査を実施しています。

 今年度の調査の結果、中学校の男子の各種目の合計点の平均は41.7点で、2019年度の41.6点とほぼ同じになり、コロナ禍前の水準まで回復しました。

 「50メートル走」と「長座体前屈」「立ち幅とび」については2008年度の調査開始以来、過去最高の成績になりました。

 一方、小学校の男子と中学校の女子の各種目の合計点は前の年度からほぼ横ばいで、小学校の女子では過去最低になりました。

 小学校を中心にコロナ禍前の水準に達していないことについて、調査に協力した専門家は要因として、生活習慣を確立する小学校中学年の時期にコロナの影響を受けたことが考えられるとしています。