自民党の派閥の政治資金を巡り、検察審査会が「不起訴不当」と議決した萩生田光一衆議院議員の政策担当秘書と世耕弘成衆議院議員の会計責任者について、東京地検特捜部は再び不起訴処分としました。

 萩生田議員の秘書と世耕議員の資金管理団体の会計責任者を巡っては、特捜部が5月に不起訴処分にしましたが、検察審査会が10月に「不起訴不当」と議決していました。

 これを受けて特捜部は再び捜査していましたが、2人について改めて不起訴処分にしました。

 起訴猶予だということです。

 また、特捜部は安倍派の政治資金パーティーでのキックバックについて、収支報告書に嘘の記入をした政治資金規正法違反の疑いで刑事告発されていた当時の安倍派の国会議員16人についても不起訴処分としました。

 このうち宮本周司参議院議員、簗和生衆議院議員、関芳弘衆議院議員、菅家一郎元衆議院議員、衛藤征士郎元衆議院議員については起訴猶予ということです。

 特捜部は「諸般の事情を考慮した」としています。