青酸化合物を飲ませ、3人を殺害した罪などで死刑が確定していた筧千佐子死刑囚が死亡しました。
■“青酸”連続殺人 筧死刑囚(78)が死亡
収容中に死亡 筧千佐子死刑囚(当時67歳) 「そこは絶対に声を大にして言いたいのは私は、もしも殺しているとか皆さんが思っているのは分かっていますが、私は自分が殺して罪になって生きていくというのは喜んでいませんから。やっぱり楽しく幸せに暮らしたい思いがあるから、そこは声を大にして言いますけど、それは思っていませんよ。それしかないですよ。そんな殺人事件なんて言われるなんて、それするなら舌かみ切って死んだ方が楽ですわ。そんなこと思って、私以外でも皆そうだと思いますよ。誰でも100人が100人。それはないですわ」
逮捕前、インタビューに応じる筧千佐子死刑囚です。
収容中に死亡したことが分かりました。
筧死刑囚は夫の筧勇夫さん(当時75)に青酸化合物を飲ませ殺害したとして、2014年に逮捕されました。勇夫さんが亡くなる前の月に結婚したばかり。筧死刑囚は勇夫さんらから合わせて数千万円の遺産を相続していました。
収容中に死亡 筧千佐子死刑囚(当時67歳) 「(Q.毒が見つかった時は、どう思った?)2人暮らしでこんなことになったら私ってなるやん。それが一番ショックで。どこでこんなことになったのよという感じ」 「(Q.思い当たることはない?)ないですね、全くない。だから私は、さっき申し上げたように2人暮らしで毒を入れていたら第一発見者の私が犯人ってまず思われますやん。そんなの小学校の子でも分かりますやん。あたし、あえて死にたくないし、警察に捕まりたくないし、自分はまだ生きたいし、楽しく生きたいし。それは私はここは絶対、皆さんに声を大にして言いたいけど、そこまで私はぼけていませんから。あえて分からないような、ぼけてない。だから私はすごいショックでしたね。なんでやねんって。でも警察は私が言うことを聞いてくれなかったんですけどね」
■病死か…夫や交際相手ら3人殺害
筧死刑囚が罪に問われたのは、この事件だけではありません。勇夫さんとの結婚前に関係した、その当時の交際相手らも不審な死を遂げていました。
裁判では日置稔さん(当時75)、本田正徳さん(当時71)ら男性ら4人に青酸化合物を飲ませ、うち3人を殺害した罪などに問われ、2021年に死刑が確定しています。
収容中に死亡 筧千佐子死刑囚(当時67歳) 「(Q.何人くらい結婚した?)3人…。結婚したのは1人やけど。結婚せずにお付き合いしたのは3人、4人。結婚したのは1人で、あとはそれぐらい。結婚しないで同居、事実婚は何人かいます」
筧死刑囚は今月26日、収容先の大阪拘置所から病院に搬送され、死亡が確認されたと発表しました。
関係者によりますと、病死とみられるということです。