東京株式市場は30日が年内最後の取引です。今年はまれにみる値動きが続きました。
(経済部・北村莉子記者報告) 午前の日経平均株価は先週末より301円値下がりしました。
ただ「1年の終値」としての最高値の更新は確実とみられていて、史上初めて4万円台で終えられるかが焦点です。
今年の日経平均は2月に34年ぶりに史上最高値を更新しました。3月に初めて4万円台にのせました。
しかし、その後はアメリカの景気減速への懸念や日銀の利上げなどから急激に円高が進み、8月には“ジェットコースター相場”とも言われた乱高下がありました。
ただ、年間を通しては、全体的に堅調だったアメリカ経済や円安が輸出関連企業などの業績を押し上げ、日本株の上昇につながりました。
円相場は過去最大規模の為替介入があったにもかかわらず、この1年で20円近く円安が進んでいます。
来年について市場関係者からは、賃上げの動きが続き企業の業績がさらに伸びれば、4万円台半ばまで上昇する、という声も聞かれます。
ただ、アメリカのトランプ次期大統領次第だという声も多く、見通しが不透明ななか新年を迎えることになります。