アメリカ財務省は、中国政府が支援したとみられるハッカーからサイバー攻撃を受けたことを明らかにしました。

 財務省が30日、議会上院に宛てた書簡によりますと、ハッカーが今月上旬、財務省の業務用システムに侵入し、機密扱いではない内部文書に不正にアクセスできる状態だったということです。

 財務省は入手可能な証拠から中国政府が支援するハッカーが関与した攻撃だと判断し、「重大なサイバーセキュリティ事案」として、FBI=連邦捜査局などと被害や影響の特定を進めています。

 すでに対策は取られたとしていますが、具体的な被害があったのかは明らかにされていません。

 中国系ハッカー組織を巡っては、アメリカ当局が27日、通信会社9社がサイバー攻撃の標的にされていたとして、企業に対策を講じるよう求めています。