退任まで残り10日となったアメリカのバイデン大統領は、去年の大統領選挙で撤退しなければ「トランプ氏に勝てたと思う」と述べました。
バイデン大統領 「(Q.再選を目指したことを後悔しているか?)そうは思わない。私はトランプに勝てたと思います。民主党を団結させることが大事だと考えた」
バイデン大統領は10日、去年の大統領選でトランプ氏と戦ったら「勝てたと思う」と述べ、選挙戦から撤退したのは民主党の団結を重視したからだと強調しました。
トランプ氏に敗れたハリス氏については、次の2028年大統領選に再び出馬するだけの能力があるとし、決めるのは本人次第だと述べました。
バイデン氏は在任中の4年間で歴代大統領として最多の1660万人の新規雇用を生み出したとし、すべての人に利益をもたらしたと自賛した一方、次のトランプ政権で富裕層にのみ利益をもたらす経済に逆戻りするのかと牽制(けんせい)しました。
また、フェイスブックなどを運営するIT大手のメタが第三者機関による投稿内容のファクトチェックを廃止すると発表したことについては、「恥ずべきことだ」と批判しました。
メタの対応は投稿の管理に批判的なトランプ氏に迎合したものと見られています。
ロシアのウクライナ侵攻を巡っては、プーチン大統領は政治的、経済的に「苦境に立たされている」と指摘し、ウクライナが勝利できる可能性は十分にあると強調しました。
そのうえで、アメリカ議会では民主党と共和党の多くの議員がウクライナ支援を継続すべきだと考えていると述べ、ウクライナ支援に消極的なトランプ氏を牽制しました。