逆走した車を運転していたのは40代の男性でした。26日夜、東北自動車道の上り線で逆走した車による複数の事故が起き、3人が死亡、10人以上がけがをしました。
■東北道で車逆走 多重事故で3人死亡
多くの人が高速道路を利用するゴールデンウィーク。事故は、他人事ではないかもしれません。
午後10時すぎ、栃木県那須塩原市の東北自動車道上り線で、逆走した車による複数の衝突事故が起きました。
まず1つ目は、宇都宮市に住む40代男性が運転する逆走車が向かってくる車と側面を接触。その後、50代男性が運転する車と正面衝突したのです。2人は死亡しました。
2つ目は、事故の影響でできた渋滞の列に大型トラックが追突。5台の車が巻き込まれて1人が死亡、10人以上が重軽傷を負ったのです。
近所の住民 「大きい音した、雷のすごい音みたいな感じ。前も逆走があったような気がしますけど」
事故直後の映像です。暗闇のなか、突然、正面から車が向かってきたというのです。
逆走はなぜ、起こってしまったのでしょうか…。
■逆走ドライバーは40代男性 なぜ進入
現場近くにある高速道路の入り口は、黒磯板室インターチェンジです。高速道路下り線に入るには、赤く塗られた道路を右折します。しかし、左折すると逆走になってしまうのです。
実際に車で走行してみました。
車は、赤いラインを右折しなければなりません。しかし、当時は夜で、ラインや標識を見落とした可能性もあります。
2023年、全国の高速道路での逆走件数は224件。そのうちの2割近くが事故につながっているといいます。
NEXCO東日本は「逆走車情報を見聞きしたら、速度を落とし十分な車間距離をとって、走行して下さい」としています。