幅広い料理に使えて値段が安定していることから、食卓の優等生と呼ばれるモヤシにも値上げの波が押し寄せています。ラーメン店も頭を悩ませています。

 仙台駅前に店を構えるラーメン☆ビリー。たっぷりのモヤシにトロトロで肉厚なチャーシュー。豚骨ベースのスープが太麺に絡み合うラーメンが人気です。

 コロナ禍でも順調に営業してきましたが、このところの食品の値上げには不安を覚えているといいます。

 ラーメン☆ビリーPLUS駅前店藤井浩勝店長「お客さんにお腹いっぱい召し上がってほしいという思いで提供しているが、材料の高騰により少し頭を悩ませているところです」

 食材の仕入れ価格は、チャーシューが円安による輸入肉の値上がりで2021年より18%ほど、麺は小麦の値上がりで14%ほどそれぞれ上昇しました。

 更に食卓の優等生と呼ばれるモヤシまでもが上昇しているのです。

 総務省の家計調査によりますと、モヤシ1キロ当たりの平均小売価格は、2021年4月は170円でしたが、2022年4月には178円と1年で8円上がりました。

 なぜ、モヤシの値段が上がっているのでしょうか。

 原料となる緑豆の8割は中国からの輸入ですが、転作で作付面積が減少し供給量が減りました。そこへ円安が追い打ちをかけています。

 更に、国内の生産工場でも、電気代の高騰や原油高が重なりモヤシの値段に転嫁されています。

 こちらのお店は、モヤシなどの野菜が400グラムまで無料でトッピングできる「野菜マシ」が人気で、1日に70キロから80キロほどのモヤシを使っています。

 このまま値上がりが続けば、苦渋の決断をせざるを得ないということです。

 ラーメン☆ビリーPLUS駅前店藤井浩勝店長「スタイルは変えずに何とか企業努力で頑張りたいと思っているが、価格改定というのも考えていかなければならないのかなとは感じております」