重い心臓病を患う1歳の女の子の両親が仙台市で会見を開き、アメリカでの心臓移植に向け支援を訴えました。移植手術の費用は、円安の影響もあり5億円以上となっています。

 会見を開いたのは仙台市出身の佐藤清香さん(38)と、夫で青森県出身の昭一郎さん(41)です。

 佐藤清香さん「親としてできることは葵を助けて欲しいと、皆さんにお願いすることだけです」

 次女で1歳の葵ちゃんは、心臓のポンプ機能が低下し血液を全身に送ることができなくなる重症心不全を抱えています。

 現在、補助人工心臓とペースメーカーで命をつないでいますが、助かる道は心臓移植しかありません。

 一刻も早い移植が望まれますが、日本の100万人当たりの臓器提供数はアメリカの62分の1と少なく、両親はアメリカでの移植を決断しました。

 しかし、費用は円安の影響もあり以前の1.5倍ほどに高騰し、手術費、渡航費、入院費など計5億3000万円が必要と見込まれています。

 佐藤昭一郎さん「既に多くの方から様々なご支援いただいております。ただ、まだ半分もいっていない状況ですので、本当に皆様ご協力ご支援、もちろんできる範囲で結構ですので、よろしくお願いします」

 会見の後、佐藤さん夫妻は出身校である東北大学の恩師ら支援者とともに街頭で募金への協力を呼びかけました。

 支援する「あおちゃんを救う会」は、3カ月を目標に必要な費用を集めたいとしています。募金方法は、ホームページで確認できます。