福島第一原発の処理水について、宮城県や福島県の生協連などが東京電力に海洋放出を行わないよう求める署名を提出しました。

 福島県生協連吉川毅一顧問「福島県の漁業の本格再開がいつ可能になるのか、ようやく元に戻りつつある宮城県の漁業に大きな影響が出るのではないか」

 署名の提出は3回目で、これまでに25万4000人分が集まっています。

 県生協連などは、東京電力に関係者や国民の理解が得られる別の方法で処分するよう求めています。

 これに対し東京電力は「理解が得られるように丁寧に説明していく」と回答したということです。

 福島県生協連吉川毅一顧問「いくら科学的に安全と言われていても、実際に放出された場合は風評は必ず起きる」

 海洋放出の計画について、IAEA国際原子力機関は「安全基準に合致している」と結論付けています。

 原子力規制委員会は7日、東京電力に放出設備が検査に合格したことを示す終了証を交付しました。

 これで設備面の準備は完了し、政府が夏ごろとしてきた放出開始の前提条件が整ったことになります。