東北電力の6月使用分の電気料金は、政府の補助金が終了する影響で平均的な家庭で400円余り値上がりします。電気料金の高騰は、物価高にあえぐ飲食店にも影響を及ぼしています。

 仙台市青葉区の居酒屋、金市朗仙台南町通店では新型コロナで離れた客足が戻る中、電気代の値上がりに頭を悩ませています。

 金市朗仙台南町通店皆川直樹店長「食材も大幅に色々な物が上がっているので、それに加えて電気代、全てが上がっていくので。不安がやっぱり正直なところですかね」

 業務用の大型冷蔵庫や製氷機など10台ほどの電気代負担が重くのしかかっています。猛暑も予想され、エアコン代がどこまで膨らむか不安を抱えています。

 金市朗仙台南町通店皆川直樹店長「快適な空間でお客様に過ごしていただきたいので、そこはどうしても削るわけにはいかないので。削減できるやれることはもうやっているので、これ以上やれることが無いっていうのが厳しいところですかね」

 東北電力の平均的なモデルの家庭向け電気料金は、前年6月は6212円でしたが徐々に上昇しこの6月は8436円と1年で2000円以上値上がりしました。

 30日に発表された6月の使用分となる7月の電気料金は、燃料価格は下がったものの政府の補助金が廃止されることから更に400円余り値上がりして8855円となります。

 東北電力は8月以降の電気料金について「ウクライナ情勢や世界的なエネルギー需給の状況などで燃料価格は上下する可能性があり、依然として不透明な状況が続く」としています。