10月から自己負担割合が25%に引き上げられる仙台市の敬老乗車証について、引き上げ決定後初めての市民説明会が開催されました。参加者からは反発の声が相次ぎました。

 仙台市は、10%の自己負担でバスや地下鉄を利用できる敬老乗車証を希望する70歳以上の市民に交付していますが、財政を圧迫しているとして10月から負担割合を25%に引き上げます。

 説明会では、市の担当者が事業費は今後も高止まりで推移する見込みと説明した上で、制度を維持するためにも負担割合の見直しを理解してほしいと訴えました。

 これに対し、参加者からは負担が増すことへの反発の声が相次ぎました。

 「高齢者に対する自制を強いるという中身になっているんですけど、お金の使い方が違うんじゃないか。視点が違うんじゃないか」「高齢者からむしり取るようなことをしないで、財源の使い方をしっかり検討してほしいと」

 仙台市高齢企画課小笠原誠課長「将来にわたって(敬老乗車証を)ご利用いただきたいと考えてございまして、より多くの皆様にご理解いただけるよう丁寧な説明に努めてまいりたいと考えています」

 仙台市では、敬老乗車証についての説明会を、各区ごとなどに後6回開くことにしています。