去年、認知症やその疑いで行方不明になった人数が約1万9000人に上り、統計を取り始めた2012年以降、最も多かったことが警察庁のまとめで分かりました。

 警察庁によりますと、認知症やその疑いで行方不明の届けが出された人数は去年、1万9039人になり、統計を開始した2012年以降、最も多くなりました。

 行方不明の人数はこの11年で2倍近くに急増しています。

 都道府県別では兵庫県が2094人で最も多く、次いで大阪が2016人、埼玉が1912人となっていて、最も少なかったのは佐賀県の38人でした。

 行方不明者の9割以上は所在が確認されましたが、250人が去年中に発見できなかったということです。

 警察庁は認知症による行方不明者の増加を受けてGPS(全地球測位システム)やドローンを活用し、早期発見への取り組みを強化していく方針です。