ガザ地区での停戦案を巡り、アメリカのバイデン大統領とイスラエルのネタニヤフ首相が電話で会談し、人質解放と停戦に向けた道筋について協議しました。

 アメリカ政府の高官などによりますと、バイデン大統領とネタニヤフ首相の電話会談は約30分間にわたって行われ、イスラム組織「ハマス」が今月3日にイスラエルに対して提示した新たな回答などについて協議しました。

 議題の中心になったのは合意内容の履行に関することで、人質の解放と停戦に向けて必要となる追加措置などについても意見を交わしたということです。

 ハマスからの回答の具体的な中身は明らかにされていませんが、アメリカ政府の高官は、「これまでの彼らの立場を大きく変えるもの」だと評価したうえで、「重大な行き詰りを打開できた」と最終合意に向けた期待感を示しています。

 ネタニヤフ氏は24日、アメリカ議会での演説を予定していますが、ネタニヤフ氏の訪米に合わせてバイデン氏と対面で首脳会談を実施する可能性についても話し合ったとしています。