総務省の家計調査によりますと、5月に2人以上の世帯が消費に使ったお金は物価の変動を除いた実質で前の年の同じ月に比べて1.8%減少しました。減少するのは2カ月ぶりです。

 携帯電話の通信料を巡り、安いプランへの切り替えが進んだことなどによって通信料金への支出が前年同月比で10.5%減少したほか、外食による支出が前年同月比で1.9%減少しました。

 コロナ禍での減少から回復していた外食への支出が減るのは17カ月ぶりです。

 また、ブロッコリーなどの野菜や海藻類、さらにレトルトなどの調理食品が値上がりした影響を受けて食料品への支出が前年同月比で3.1%減少しました。

 物価高を受けた買い控えによる影響が続いています。

 一方、普通乗用車の新車購入が増加し、中古車の新規登録も増加するなど自動車購入による支出は前年同月比で184.8%増加しました。