仙台牛の肉質を競う審査会が開催され、物価高による消費の落ち込み影響で最高価格は前年よりやや低くなりました。
仙台牛の品質や生産技術の向上を目指してJA全農みやぎ開催していて、審査を終えた仙台牛150頭が競りにかけられました。
チャンピオンは宮城県石巻市の川村ファームで、前年に続き連覇を果たしました。
競りでは1キロ当たり6009円と最高価格で取引されましたが、前年より300円余り低い価格となりました。
川村ファーム川村大樹さん「連覇しましたので、今後の自信にもつながる。チャンピオン牛は、すごく評価していただいた値段だと思います。でも実際に外食だったり量販だったりは(価格が)厳しいという話は聞きますが、その中でもバイヤーさんには評価していただいた」
肉の値段をめぐっては、総務省が発表した9月の仙台市の消費者物価指数で、2020年を基準にした100に対し肉類全体で114.5と上昇しています。前年の同月に比べ10.7ポイント上回るなど家計を直撃しています。
牛肉は、物価高などの影響でより買い求めやすい鶏肉や豚肉に消費の流れが移っていて、仙台牛もコロナ前と比べて1頭当たり40万円ほど価格が下がっているということです。
餌代や電気代、燃料費などが高騰する中、生産コストの上昇分を吸収しきれなくなっていると言います。
JA全農みやぎ郷内弘幸副本部長「なかなか消費量は低迷しておりまして、今後冬場に向けて色々と仙台牛を活用いただけると大変ありがたいと思っています」」