中国の海洋調査船が四国と沖ノ鳥島の間に位置する海域にブイを設置したことについて、林官房長官は「遺憾だ」と述べ、中国側に透明性のある説明を求めました。

林官房長官 「(中国側は)目的や計画等の詳細を示すことがないまま設置したことは遺憾であります」 「透明性のある説明活動を行うようしかるべく申し入れを行った」

 中国がブイを設置したのは四国の南方、沖ノ鳥島の北方に位置する公海上で、日本の大陸棚・四国海盆の海域です。

 目的などを説明するよう求めたことに対し、中国側は「ブイは津波観測用で、日本が大陸棚に有する主権的権利を侵害するものではない」と説明したということです。

 日本政府は、海洋調査船「向陽紅22」が海域に到着する前から動向を注視しており、今後も情報収集を続けるとしています。