沖縄県で5月にアメリカ海兵隊の男が女性に性的暴行をして逮捕・起訴されていたことが明らかになり、林官房長官は「極めて遺憾だ」と述べ、アメリカ側に再発防止を求めたと説明しました。

林官房長官 「極めて遺憾であります。12月に発生した米空軍兵による事案に続きまして、米兵によるものとみられる性犯罪が発生したことを重くみて遺憾の意を伝達するとともに、綱紀粛正及び再発防止の徹底について申し入れました」

 海兵隊員の男は5月下旬、沖縄本島で女性に性的暴行しようとしてけがをさせたとして逮捕され、那覇地検が今月17日に不同意性交致傷の罪で起訴していました。

 沖縄では、アメリカ空軍の男が去年12月に少女をわいせつ目的で誘拐して性的暴行を加えたとして、今年3月に不同意性交などの罪で起訴されていたことが先日、明らかになったばかりです。

 いずれの事件も報道で発覚しましたが、沖縄県側への報告や公表はされていません。

 林長官は会見でこの点を聞かれましたが、「アメリカ軍人などによる事件・事故は地元の皆さまに大きな不安を与えるものであり、あってはならない」と述べるにとどめました。