ダイハツ工業は、後方から衝突された際の燃料漏れの防止基準を満たしていなかったとして、2万2000台余りのリコールを国土交通省に届け出ました。

 リコールの対象は、ダイハツが2020年9月から2023年12月までに製造した「グランマックス」とトヨタ自動車のブランドで販売する「タウンエース」、マツダブランドで販売する「ボンゴ」の3車種、合わせて2万2616台です(全てトラックタイプ)。    国交省によりますと、いずれの車種も後ろから衝突された際にバッテリーを固定する器具が外れて所定の位置から保持できなくなる恐れがあるということです。

 基準への不適合は一連の車両認証試験の不正問題を受けて国交省が行った安全性の検証などにより発覚したもので、これまで事故は確認されていません。

 国交省は先月25日、ダイハツに対して速やかにリコールを届け出るよう求めていました。

 3車種は今年1月、特に悪質な不正が確認されたとして量産に必要な型式指定を取り消されています。