国土交通省は、ダイハツ工業などによる車両認証試験での相次ぐ不正を受けて実施した自動車メーカーなどの内部調査で、5社から不正行為が報告されたと明らかにしました。
宮城県大衡村にあるトヨタ自動車東日本の宮城大衡工場でも3日から生産を停止しています。
国交省によりますと不正行為が報告されたのは、トヨタ自動車、本田技研工業、マツダ、ヤマハ発動機、スズキの5社です。
自動車の大量生産に必要な型式指定の認証試験で、虚偽データの提出や試験車両の不正加工などを行っていたということです。
このうち、トヨタでは現在生産中のカローラフィールダー、カローラアクシオ、ヤリスクロスの3車種などで歩行者や乗員保護試験のデータ不備があったということです。
このため、対象の3車種を生産しているトヨタ自動車東日本の宮城大衡工場でも3日から生産を停止しています。
大衡工場では3車種で年間4万台を生産していて、6月いっぱいの生産停止が決まっているということです。
トヨタ自動車東日本は「お客様や仕入れ先、販売店、関係する方々にご心配、ご迷惑をお掛けし申し訳ございません。国交省の指導の下適切な対応を進めてまいります」とコメントしています。
トヨタは「法規に定められている性能に問題なく、ただちに使用を控える必要はない」としています。