後継者不足が心配される伝統の奉納獅子舞を守るため、地元の中学生が舞を披露しました。

 花畑大鷲神社の獅子舞は、足立区の無形民俗文化財にも指定されています。

 江戸時代から受け継がれてきましたが、近年は後継者不足に悩まされてきました。

 奉納の2週間前、大人たちから指導を受けているのは地元の中学1年生・白岩一心さんです。

 獅子舞の保存会は伝統を残そうと、地元の子どもたちに幅広く参加を募ってきました。

 一心さんも小学生の頃から地元の行事に積極的に参加していて、今回初めて憧れの獅子を舞います。

獅子舞保存会 村上広太郎さん 「(Q.若い人が引き継ぐのはどうですか?)うれしいですね。逆にうらやましいくらいです、若いうちから出来るのが。緊張しないように」

白岩一心さん 「しっかり練習通り出来るように」

獅子舞保存会 村上広太郎さん 「楽しんだもん勝ちだから」

 いよいよ迎えた本番。一心さんが舞うのは「ひがかり」という演目で、軍鶏(しゃも)の黒い羽根が長く垂れ下がっているのが特徴です。

白岩一心さん 「難しかったですけど、やってみると楽しかった。緊張せずにできました」

 一心さんは、地域の伝統を自分も受け継ぐことが誇らしいと話していました。