21日は全国的に厳しい暑さとなり、およそ9割の地点で気温が30℃以上になりました。北海道で今年初めて35℃以上を観測するなど、猛暑日となった地点は2週間ぶりに200を超えました。

■厳しい暑さ 猛暑日200地点超

 梅雨明けの青空に浮かび上がる白い軌跡。描いているのは“ブルーインパルス”です。天橋立がある京都府宮津市の誕生70周年を記念した飛行です。

 気象庁は21日、中国地方、近畿の梅雨明けを発表。本格的な夏の到来です。21日は全国220の地点で猛暑日に。また、熱中症警戒アラートが今年最多となる34の府と県に出されました。

 北の大地は35.7℃と今年初めての猛暑日に。

 屋外の楽しいイベントも暑さは大変です。

 涼やかな音色に誘われ、人々が集まってきます。境内にはおよそ2000個の風鈴や花ちょうずが涼しさを演出しています。

 「暑い町」埼玉県熊谷でも対策は欠かせません。熊谷駅前では、暑さ対策の一環でミストが設置されています。サーモカメラをのぞくと、地面の表面温度がおよそ50℃もあるのに対してミストの下は25℃ほどと効果は抜群です。

 大変なのは、鉄板の前で作業する男性。

男性 「蒸されているような暑さでめちゃくちゃ暑い」 「(Q.暑さ対策は?)水分をよくとって、何とかやっています」

 真夏日となった東京。これで5日連続です。

 足立区にある花畑大鷲神社。この暑さのなか獅子頭をかぶるのは、中学1年の白岩一心さん(12)です。去年から練習を重ね、21日、初めて「獅子舞」を披露しました。天下泰平や五穀豊穣(ほうじょう)などの願いが込められています。

中学1年生 白岩一心さん 「難しかったけど、しっかりやってみると楽しかった」

 この神社で江戸時代から続く「獅子舞」ですが、近年、後継者不足で存続の危機に。伝統を守るために立ち上がったのが、地元の子どもたちでした。

 白岩さんは日々、部活終わりに練習に参加。

白岩一心さん 「思っていたより見えなくて大変。前は見えるけど、横が全然見えない」

 こうした努力の末、21日の本番で堂々とした舞を見せました。ベテランは期待を寄せます。

ベテランの人 「まだ12、13歳でしょ。大したもの」

白岩一心さん 「ずっと受け継がれているものを自分も受け継いでいく。誇らしい気持ちです」