気仙沼海上保安署が、宮城県気仙沼市の漁船を漁業法違反の疑いで捜査していることがわかりました。クロマグロの漁獲を報告せずに水産会社に販売していたとみられています。

 気仙沼海上保安署によりますと、漁業法違反の疑いで捜査しているのは気仙沼市の漁船です。

 クロマグロの漁獲量は水産庁や県に報告する義務がありますが、複数の関係者によりますと捜査対象となっている漁船は報告せず気仙沼市の水産会社に直接販売していたとみられています。

 気仙沼市の漁港では水揚げされたマグロが漁船からトラックに積まれる様子が目撃されていて、マグロは漁協が管理する気仙沼魚市場に水揚げせず漁船と水産会社が直接取引していたとみられています。

 気仙沼漁協臼井靖参事「マグロの漁獲報告については生産者さんがそれぞれ報告していると思ってますし、我々は適正に報告したマグロが水揚げされているということで取り扱ってます。これが事実だとすれば気仙沼のイメージも悪くなってきますので、捜査の進捗状況は見守っていきたいと思います」

 他の漁船でも未報告のまま販売していた可能性があり、気仙沼海上保安署が慎重に調べています。