ロシアがウクライナの首都キーウなどへの大規模なミサイル攻撃を計画している可能性があるとイギリスメディアが報じました。

 イギリスのタイムズ紙は12日、ウクライナの国防幹部が首都キーウなどへのロシアによる巡航ミサイルや弾道ミサイルを含む数百発に及ぶ大規模なミサイル攻撃を警戒していると報じました。

 ウクライナ軍が、ロシア西部のクルスク州に越境攻撃していることに対して、プーチン政権は厳しい報復措置を取るとみられます。

 タイムズ紙は、クルスク州への越境攻撃はゼレンスキー大統領による、戦争開始以来最も危険な決断だと指摘し、ロシアとウクライナの同盟国、双方にとって驚きだったとしています。

 ウクライナ側はこの攻撃により、ロシア軍が進撃を続けるドンバス地方やハルキウ州から、ロシアの主力部隊を引きはがすことを狙っているとみられます。

 ただ、欧米メディアは、一部のロシア軍部隊をハルキウから国境沿いに移動させることに成功したものの、ロシア軍が優勢を保つドンバスの状況に大きな変化はみられないと指摘しています。