世界各地の難民の現状を伝える展示会が仙台市青葉区で始まりました。バングラデシュの難民キャンプを訪れた作家、いとうせいこうさんの講演会も行われました。
青葉区のせんだいメディアテークで開催されているこの展示会は、世界に1億2千万人と推計されている難民や国内避難民の現状を知ってもらおうと、国境なき医師団日本が企画しました。
仙台での開催は全国6か所目で、東北では初めてです。
紛争や迫害から逃れるため人々が命がけで移動する姿を収めた写真や、救助された子どもたちが、かつて故郷で穏やかに過ごしていた頃を思い出して描いた絵など109点が展示されています。
中野玲那記者「こちらは難民や移民を収容する施設を再現したものになります。1人あたりのスペースは70cm四方しかなく、すぐ隣でムチや棒で叩く音が聞こえてきます」
また、2024年6月にバングラデシュの難民キャンプを訪れたいとうせいこうさんの講演会も行われ、食料が不足している現状などを語りました。
作家いとうせいこうさん「とにかく子どもが多いんですよ、次から次へと。今100万人のキャンプだと言ってますけど1年に4万人ずつ増えてるという。そうなると食料がその分頭数で割っていくとない訳だから、それは本当に大変なことだなと思いました」
展示会は17日まで開催されています。16日には小学5、6年生を対象に国境なき医師団のスタッフが展示を解説するイベントも行われます。