ウクライナ軍によるロシア領への前例のない規模の攻撃が続いています。

 ロシア西部クルスク州へのウクライナ軍による攻撃は、開始から3日目の今も続いています。

 ロシアの軍事記者などによりますと、戦闘地域は拡大していて、少なくとも430平方キロメートルがウクライナ軍の制圧下にあるとみられます。

 ウクライナ軍はロシア軍の部隊配置や装備が手薄になっている地域から侵攻したとみられます。

 今回の越境攻撃によるウクライナ側の狙いは分かっていませんが、クルスク州スジャの天然ガス施設をすでに制圧したとみられています。

 この施設はロシアからウクライナを経由してヨーロッパ諸国へ天然ガスを輸送する唯一の地点となっています。

 また、スジャの北東約70キロにあるクルスク原子力発電所付近でもドローン攻撃や銃撃などが行われているとみられています。