林官房長官は来月行われる自民党総裁選挙に出馬する意向を固め、27日にも表明を行う方向で調整していますが、28日に九州に上陸する可能性のある台風10号の動きも踏まえて慎重に判断する考えです。

林官房長官 「総裁選についてのコメントは差し控えますが、引き続き台風などへの災害対策をはじめ、最後の1日まで政策実行に当たられる岸田総理お支えするため、官房長官としての職責をしっかりと果たしていく考えでございます」

 林長官は、台風10号により西日本や東日本では27日以降、大荒れの天気となる恐れがあるとして少しでも危険を感じれば躊躇(ちゅうちょ)せず、早めに命を守る行動を取るよう国民に呼び掛けました。

 そのうえで、自民党の総裁選への対応については「この会見は、政府のスポークスマンとしての立場で臨んでいる」として、言及を避けました。

 林長官は、26日夕方に陣営の幹部を集めて出馬表明の会見を27日午後に行うかどうか協議します。

 陣営の一人は「官房長官は危機管理が最優先だ」と話すなど慎重に判断する見通しです。