全土で山火事が頻発するブラジルで、数千ヘクタールのサトウキビ畑を焼失させた放火の容疑で5人の男が逮捕されました。

 サンパウロ州政府は26日、放火に使うガソリン容器を所持していた容疑者3人と、草に火を付けた男1人などが逮捕されたと発表しました。

 連邦警察は放火の容疑で捜査しています。

 この火災は数ケ月間雨が降っていない地域で発生したうえに、乾季のピークで畑が乾燥していたため、週末にかけて急速に広がりました。

 発生した煙の影響で都市部の住民の屋外活動が制限され、視界不良のため高速道路や空港の運行が中断されました。

 専門家は、気候変動による気温上昇に加え、広範囲にわたる森林伐採が山火事の件数を倍増させていると説明しています。