町議会で関連予算案が認められず計画が進んでいない宮城県大郷町のスポーツパーク構想について、26日夜に町民を対象とした説明会が開催されました。
スポーツパーク構想は、2019年の台風19号で被災した大郷町粕川地区にサッカー場や宿泊施設を整備し、運営は京都市の企業スポーツXが担います。
構想をめぐっては6月の町議会で議員から「町民への説明が不十分」などの声が上がり、土地の購入費など関連の予算案が認められず、再提出した7月の臨時議会でも否決されていました。
こうした中計画についてより詳しく町民に理解してもらおうと、町内を地区ごとに4つに分けて開催する町の説明会が始まりました。
説明会では事業の経済効果のほか、土地の造成には近くの川で実施中の掘削工事で出る土を使って費用を削減するため、これ以上計画を先延ばしできないことなどが説明されました。
町民「駄目だってなるんじゃなくもっとできるんじゃないかって方向に持っていければ。大郷町をわくわくする町にできればいいんじゃないかなって」「事業は確かに素晴らしい、私もそう思いました。ただ、本当にやっていけるのかなというのが一番の心配で皆さん反対したんじゃないですか議員さんは」
参加した町民からは計画に対する様々な声が上がっていました。
田中学大郷町長「2回も(議会で)否決になっているのでこれ以上時間をかけるわけにもいかないし、今我々が置かれている立場からすれば、この事業を成功させることができると自信をもってやってますんで」
町は構想の是非を問う住民投票を行うための条例案と、関連する費用約600万円を盛り込んだ予算案を、9月4日に開会する町議会に提出する方針です。