イエメンの親イラン武装組織「フーシ派」が紅海でギリシャ船籍のタンカーを爆破させる映像を公開しました。

 爆破されたタンカーはギリシャ船籍のタンカー「スニオン」で、21日、紅海を航行中に「フーシ派」による攻撃を受け、拿捕(だほ)されていました。

 29日に公開された映像には、遠隔操作により爆破される瞬間のほか、覆面を着け、自動小銃で武装した「フーシ派」の戦闘員が甲板や船内を歩き回る姿が映されています。

 船には複数の爆発物が仕掛けられたとみられ、映像では少なくとも6カ所で爆破が確認されています。

 タンカーには原油100万バレルが積まれていて、国連などは「サンゴ礁や野生動物に壊滅的な影響を与える」と周辺への海洋汚染の懸念があると警告しています。