仙台市泉区の小学校で、LGBTQの当事者が自らの経験を元に自分と相手を大切にして生きることを伝える講演会が開催されました。

 長命ケ丘小学校で講演したのは、元教員で現在は講演家として自らの性別への違和感や葛藤の経験を伝えている、谷川彩莉さんです。自身を「身体は女性で心は9割男性」としています。

 谷川さんは学生時代、服装や恋愛などで周囲と違うことに悩みましたが、ありのままを肯定してくれる友人の言葉に助けられたといいます。

 谷川彩莉さん「一番うれしかった言葉が、男とか女とかではなく、ありのままの彩莉が好きやでって。自然体で自分らしく、ありのままでええんちゃうのって言ってくれた。それがとてもうれしかった」

 谷川さんは、周りの目を気にせずにまずは自分を大切にすることが必要だとし、更に性別に限らず悩みを抱えた人には優しく接してほしいと話しました。

 児童「男だからとか女だからとかそういうことをあまり気にせずに、人間という同じ存在として楽しくやっていきたい」「相手の気持ちを考えて、相手のことを傷つけないように接していこうと思いました」

 谷川彩莉さん「自分の好きな選択をこれだって胸張って言い続けられるような子どもになってほしいなって思いながら話しました。その背中を押せるようにどんどん広げていきたいなって思います」