東日本大震災から3月11日で14年です。宮城県東松島市では、震災で犠牲になった子どもたちを追悼する青いこいのぼりが掲げられました。

 東松島市大曲浜地区には、日本全国から寄せられた約230匹の青いこいのぼりが掲げられました。

 この取り組みの発起人の1人、伊藤健人さんは震災で祖父母と母親、当時5歳だった弟の律君の4人を亡くしました。

 伊藤さんは、律君が大好きだった青いこいのぼりを掲げることで震災で犠牲になった子どもたちを追悼しようと、震災の年からこのイベントを始めました。

 伊藤健人さん「無事にあげられたこと、この日を迎えたことが一安心」

 地震発生の午後2時46分に犠牲者を追悼する黙とうが行われた後、伊藤さんらが震災をきっかけに作曲された「陸奥」を復興と追悼への想いを込め、和太鼓で演奏しました。

 伊藤健人さん「(青い鯉のぼりが)これから誰も分からない未来にみんなで今をしっかり進んでいけるような目印、目標になれるように。震災の時と同じくらいつらいと思った瞬間が何回もあったし、それも踏まえてこれから強く生きていきたい」