立憲民主党の代表選挙は7日告示され、締切の1分前に吉田晴美氏(52)が立候補を届け出たことで4人の候補による戦いになりました。

■締め切り1分前に吉田氏が届け出

 17日間の熱い戦いが始まる立憲民主党の代表選。4人の候補者が会見場に顔をそろえましたが、実はこのわずか4分前…。

 立候補の受付所に慌てて戻ってきたのは代表選の選挙管理委員長。締め切り直前に、吉田晴美議員の必要書類が提出されました。

代表選挙管理委員会 吉川沙織委員長 「じゃあ、こちらどうぞ。立候補の届け出を受理しましたと…。ちょっと私が11時から会見なので、それではちょっと駆け込みでしたけれど吉田晴美殿、受理しましたので。良い代表選にしましょうということで…」

 駆け込みで候補者がそろう異例のスタートとなりました。

吉田晴美衆院議員 「自民党ではきっとありえないと思うが、1期生がこのステージに立たせていただく、言行一致で立憲民主党はまとまっていく」

■立憲代表選 4候補の戦いに

 候補者は届け出順に、元総理の野田佳彦氏(67)、前代表の枝野幸男氏(60)、そして現職の泉健太代表(50)に加え、吉田晴美氏。

 女性であり、当選1回議員である吉田氏が立候補することで、多様性と刷新感を出す狙いがあります。候補者が訴えるのは、悲願の政権交代です。

立憲民主党 野田佳彦元総理 「政権交代前夜の代表選であると位置付けている次第です。他の野党とも連携しながら、しっかりとうみを出し切る。その役割をその先頭に立つ決意であります」

立憲民主党 枝野幸男前代表 「アベノミクスが限界を迎え、経済の危機に直面しています。目指すべきビジョンとして私はヒューマンエコノミクス、人間中心の経済を掲げました。多様な個人一人ひとりが最大限に力を発揮できる環境をいかにつくれるか、日本の可能性はその一点にかかっています」

立憲民主党 泉健太代表 「今回の私のキャッチフレーズは『日本を伸ばす』。成長か分配か、その常に分配の側に立ってきた立憲民主党ですが、それだけではやっぱりだめなんです。ちゃんとこの国の未来をつくっていく」

立憲民主党 吉田晴美衆院議員 「『1期生の吉田が何ができるんだ』ということがあるかもしれませんが、私のモットーは等身大で自分らしく、これまでの代表選挙にあるようなこの常識も変えていきたい」

 代表選は総数740ポイントで行われ、そのうち半分が地方議員や党員、サポーター票です。

街の人 「1期生が出るって新鮮すぎて驚きではある。でも逆にそういう人が出て、周りが支えるってなってくれればいいな」 「失礼ですけど、年齢の高い方は『あっまた?』という感じで代わり映えしなくて」 「私は枝野さんにもう1回チャンスを与えてほしいな。ダメだったら野田さんかな」

 求められるのは自民党の対抗軸になり得るか。

政治部 森本優記者 「最大の焦点は、次の衆議院選挙での政権交代に向けて自民党と戦える顔になるかどうかです。政治とカネの問題を巡っては、各候補者はそろって政治改革を訴えていますが、総裁選挙の候補者たちも自らの改革を主張していて、自民党に代わる受け皿となりえるか、真価が問われています」