中国の王毅外相が国連総会で演説し、アメリカを念頭に「覇権主義に反対する」と批判し「世界の多極化」を主張しました。また、台湾統一について強い意欲を示しました。

 王毅外相は演説で「グローバルサウスの国々が台頭し、1つや2つの大国が物事を決める時代は終わった」と主張しました。

 そのうえで「世界の秩序ある多極化」を提唱し、アメリカを念頭に「覇権主義や強権政治に反対する」と批判しています。

 また、南シナ海などを念頭に「アジア地区に対し、域外国家が手を伸ばし、対立を扇動することを断固阻止する」と強調しました。

 台湾については「必ず統一を実現する。この歴史の流れは誰にも止められない」と、統一に強い意欲を示しています。

 さらに、ウクライナやパレスチナの紛争についても中国が和平に向けた動きに貢献しているとアピールしています。

 また、朝鮮半島については「緊張を緩和させ、対話による解決を堅持する」としましたが、非核化については言及しませんでした。