様々な商品の値上がりが続いています。スーパーでは客離れを食い止める対応に追われています。

 中津川夏帆記者「原材料価格の高騰や物流費のコスト上昇などの理由から、10月に値上げされる食品の数は約3000品目と2024年で2番目に多い品目数になりそうです」

 アサヒ飲料は、10月1日納品分から三ツ矢サイダーやカルピスウォーターをはじめ9割を超える商品で4%から23%値上げします。

 伊藤園は、お〜いお茶や健康ミネラルむぎ茶など207品目で2%から36%程度値上げします。

 亀田製菓は、ハッピーターンなど17品目を9%から22%程度値上げします。

 買い物客「飲み物は高くなると困ります。金銭面が厳しくなっているので少しずつ(買う量を減らしている)」「食品は上がるし医療費は上がるし年金生活大変。いくらでも安い所と思ってここに来る」

 商品はメーカーから卸業者を経て店頭に並ぶためタイムラグがあるものの、こちらのスーパーでは10月中旬には値上げせざるを得ないといいます。

 生鮮市場ヤマトク小幡きよみ専務取締役「できることなら値上げしたくない。でも商売なのでいずれかはしなくてはならないので心苦しいです」

 これまでも一度にまとめて発注することで送料を安くし、仕入れコストを抑えてきました。

 10月以降は同じ商品でも賞味期限が近いものを仕入れることで、価格の上昇を抑えたいとしています。

 生鮮市場ヤマトク小幡きよみ専務取締役「競合店ばかりなので、生き残るためにもお客様には品質が確かで安い物を売りたいので、仕入れる努力をしていきたい」

 10月からは郵便料金も一斉に値上げとなります。

 はがきは現在の1枚63円から85円に、25グラム以下の定形の封書は84円から110円になります。

 レターパックライトは370円から430円に、レターパックプラスは520円から600円にそれぞれ値上げされます。

 郵便物の全面的な値上げは、消費税増税を除けば、1994年以来30年ぶりです。

 値上げは、デジタル化の進展などで郵便物の数は年々減少していることが背景にあります。

 日本郵便の郵便事業は、輸送コストの高騰などで2022年度の決算で民営化以降、初めて赤字になるなど苦しい経営が続いています。