韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の弾劾(だんがい)を求める議案は14日午後、可決されました。可決には少なくとも与党の議員8人の賛成が必要でしたが、12人が賛成に回ったとみられます。ソウルから報告です。
(山本志門記者報告) 14日午後、開票が終わり、弾劾訴追案が可決されました。与党議員から少なくとも8人の造反が条件でしたが、これを4人上回る形で賛成に回ったとみられます。
野党側が提出した2度目の弾劾訴追案は、賛成204票、反対85票という結果でした。
この後、国会議長が議決書にサインし、原本を憲法裁判所に送るほか、コピーを大統領が受け取った時点で職務が停止されます。
数時間かかる模様で、その後は首相が職務を代行することになります。
今後、180日以内に憲法裁判所がその妥当性を審査することになりますが、尹大統領は12日、「内乱ではなく統治行為だ」と主張するなど、最後まで戦う構えです。
尹大統領はいわゆる公邸にこもっている模様で、今のところメッセージは発信していません。
今後は同時に迫る捜査の行方も焦点となります。