韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の弾劾(だんがい)訴追案は14日午後、可決されました。ソウルから最新情報です。

 (山本志門記者報告)  尹大統領の弾劾訴追案が可決した背景には、与党から少なくとも12人とみられる議員が党の方針に従わず、「賛成」票を投じたためです。

 与党は直前まで採決に向けた対応を協議し、これまでと同様「弾劾に反対」する立場を再確認していたんです。

 ただ、前回の採決を欠席と決め、世論の強い批判を受けたことにより、今回は出席に転じたことが大きく影響しました。

 連日の退陣デモに加え、世論調査で7割以上が弾劾を支持していることを踏まえ、一部の与党議員から「守り切れない」として「賛成」に踏み切った模様です。

 現職大統領の弾劾可決は3例目です。

 尹大統領は手続きが済み次第、職務停止となりますが、韓国の政治は一層混乱することは避けられない状況です。