2023年に現役を引退したクラブのレジェンド、梁勇基さんの引退試合が行われ、1万1000人を超えるサポーターが大いに沸きました。
30周年を迎えたクラブのレジェンドは?と聞かれて、誰もが思い浮かべるのが梁勇基さんです。
2004年、ベガルタに入団した梁さんは、キャプテンとしてJ1昇格に貢献。仙台では18シーズンプレーし、歴代1位の616試合に出場しています。
その梁さんの功績を称え、引退試合が行われることになりました。
この日、ユアスタには、かつて梁さんと一緒にプレーした懐かしいOBたちが顔をそろえ、大勢のサポーターと触れ合いました。
手倉森誠元監督「僕、今、仕事ないんですけど、まだまだ良い采配ができるところをお見せしたい」
1万1000人を超えるサポーターが見守る中、クラブ史上初めての「引退試合」が始まりました。
前半、ベガルタ仙台レジェンズのフリーキック。ここは高桑さんの好セーブに阻まれます。
それでも前半45分、梁さんは相手ディフェンダーを交わして見事、ゴールを決めました。梁さんの先制ゴールにユアスタ全体が大いに盛り上がります。
後半は赤いユニホームを着て、「梁勇基フレンズ側」でプレーした梁さん。
しかし、関憲太郎さんがスーパーセーブ。PKを止められてしまいます。
後半17分には、梁さんが起点になって最後は佐藤寿人さんが決めました。
すると、選手たちは人文字で梁さん背番号「10」を表しました。
大接戦となった試合は後半45分、今も現役でプレーする関口訓充さんのゴールでレジェンズがリードを奪います。
そして、アディショナルタイム、梁さんが自身の代名詞でもあるフリーキックを決めて試合を締めくくりました。
梁勇基さん「最高の90分を過ごさせていただきました。サッカーってやっぱり楽しいな、サッカーって良いな、仲間って良いな。そう感じながら90分プレーさせていただいた。仲間がいたからこそどんなに苦しい状況でも前を向いて進んでこられた。サッカーを通じて学んだことをこれからの人生に生かして自分らしく進んでいきたい」
関口訓充さん「梁さんを超えることを(目標に)毎年チャレンジしてきた。成長するきっかけを与えてくれた選手」
佐藤寿人さん「梁勇基という素晴らしい選手がこの仙台で長く残してきたものが、きょうこの空間を作ってくれたと感じた」