国会では、使い道の公開が不要な「政策活動費」を廃止する法案などが17日、衆議院を通過し、今の国会で成立する見通しとなりました。

 (政治部・村川仁基記者報告)  石破総理は朝、自民党が主張してきた「一部の支出先を非公開にできる規定」の必要性を改めて指摘しました。

立憲民主党 川田参院議員 「石破茂総理が一生懸命熱弁をしていた『公開方法工夫支出』について、あの熱弁は何だったのか、これを撤回したことについて一言お願い致します」

石破総理大臣 「公開に工夫を凝らさなければいけない支出は今でもあると思っています。外交に関わることがそうです。プライバシーに関わることがそうです。企業機密に関わることがそうです」

 石破総理は法案成立に向け1歩でも前進するため、削除に合意したと説明しました。

 一方、政治改革特別委員会では、与野党が企業・団体献金を禁止する法案について、来年3月末までに結論を得ることで合意しました。

 総理周辺は来年の通常国会を見据え「針の穴を通すように進むしかない」と話します。

 もう一つの焦点だった今年度の補正予算案については、午後の参議院本会議で可決・成立する見通しです。

 野党各党の要求をのみながら法案成立を図る、少数与党・石破政権の新たな国会運営の形も見えつつあります。