秋サケの不漁が深刻化する宮城県気仙沼市で、新たな収入源として秋サケのふ化場でギンザケの稚魚を試験的に養殖する取り組みが始まりました。
気仙沼鮭漁業生産組合では、近年の秋サケの不漁でふ化場が十分に活用できていないことから、経営の安定化を目指し20日からギンザケの試験飼育を始めました。
北海道産のギンザケの卵約6万粒が運び込まれました。
卵は2025年1月下旬から2月上旬にかけてふ化させ、11月下旬をめどに4万匹ほどの稚魚を養殖業者に出荷する予定です。
組合によると、秋サケのふ化場をギンザケのふ化に活用するのは宮城県で初めてということです。
気仙沼鮭漁業生産組合管野幸一組合長「市の方から補助金もいただいてやってますので、何とか成功して経営の安定化と地域の漁業に貢献していきたいと思います」
組合では、来シーズン以降も試験飼育を継続し将来の事業化を目指すことにしています。